教えて! こんな時・・・!どうするの?
(ヘラヘラ♂の蛹化トラブル)

私もやはりミスをします。こんなトラブルはどうしたらいいのか?参考にしてみて下さい。
よ〜く見ると順調そうに見える♂の蛹化ですが・・・?
実は完璧な私のミスによる可哀想なトラブルなんです!では、蛹化のトラブルシューティングです。


とりあえず、皆さんの中にもこれから経験される方いるかもしれません。
蛹室崩壊も通常は全く問題ありません。しかし、このように最悪の場合もある得るのです。
ぜひ、トラブルシューティングのために参考にしてみて下さい。 諦めずにトライすれば最低限で済みます。

では、蛹化の♂の角の形状を自ら整えて修正し、角曲がりを治療してみます!

驚きました! 前蛹だと思い込んで蛹室に穴あけて、いざっ御対面って思っていたら・・・なんと蛹化スタート直後???これは最悪のパターンです。
蛹は蛹室崩壊した事にすぐ気付きます。そして、危険を感じるのか?激しく左右に身体を揺すり・・・最悪!!!胸角が右へ左へグチャグチャ・・・。
この写真は、通常の胸角がのびていく過程ではなく、自らの動きによって角を無茶苦茶にしてしまっているところです。頭角はある程度のびていましたが、急遽全て縮んでしまいました。ああ〜折角のヘラヘラ新成虫が・・・。写真では、ちょっと曲がっている程度にしか見えませんが、実際はかなり深刻なほどになってしまっています。前後左右に・・・・ああ〜涙・・・。

まずは、落ち着いて、蛹室の穴を拡げていきます。この間、蛹は激しく左右の動きを続けて、蛹室底のラウンドによって角をいため続けていきます。(もうー完全に角は左右、前後にS型になってしまってますがまだ大丈夫)しかし、焦らずに蛹室壁が蛹に強く落ちないように細心の注意をしながら、スピーディーに全身見えるまでがんばります。蛹の身体がオレンジに固まるまでが勝負です!この時点の蛹の身体はペコペコの柔らかさで、ちょっと触れるだけで潰れてしまいそうな程です。よって、まだ掴んだりしてはいけません。のびてきた頭角もまた縮んだぁ〜!でもこれを何回かくり返すのでまだ大丈夫。

ようやく蛹の全身が拝めるようになってきました。ここからが勝負です。ゆっくりと角の部分の蛹室壁を取り除きます。その間自分の手で蛹の身体を左右に揺らしながら、角の形状を整えていきます。左&中写真は、少しづつ手で整えていったところです。すると少しづつ修正されていきます。とにかく角は柔らかくて水風船のような感触・・・。この調整は、直接角に触れるのは最低限にして蛹室の丸みを利用しながら粘土を丸くのばすような感じで修正します。胸角の基部はかっこついてきました。これから少しづつ角先の調整です。

この間、蛹は相変わらず不機嫌で身体を左右に揺さぶり続けますので、その度に角を整えるというかなり根気のいる作業ですが、ここが勝負です。このくらいの赤味になってもまだ角形状は確定ではありません。ここで気を抜くと角曲がりに・・・。ある程度形が整ってくるとそこから、再度角をのばそうと蛹はがんばってくれます。のびてきました。何とか無事に蛹化トラブルをクリアです。ほどほどのサイズになってくれました。
通常は、真上を見ながら角先に、ポンプで体液を送るようにのばしますが、このように途中トラブルが生じると、残念ながらのびるはずの角がある程度のサイズで止まってしまいます。これは悲しい事実です。この♂も残念ながら角は期待していたよりちょっと短かめで、ヘラヘラ特有の胸角の小突起の位置もかなり手前で止まってしまいました。(エクアトみたいに)可哀想なことをしてしまいました。本来ならかなり期待もできたのに・・・バカ主人のために・・・。
あとは、じっーと羽化を待つだけです。新成虫の際にはこの分可愛がってやりますので、許してちょうだい!!

 

このように蛹化のトラブルも決して諦めずに、落ち着いて対処してけば無事に何とかなるものです。

又、ここで参考にしてもらいたいのは、角の長さ、丸みは蛹室の底の形状(丸みに)に影響されてくる事です。
逆に今回のように動いてしまうと、その丸みの形状が災いして角のトラブルを引き起こしてしまいますが・・・。
人工蛹室の長所は、この底の形状を自らつくれるので角をより真直ぐにさせられる可能性が高いと言えるでしょう。
ヘラヘラやネプのように、案外小さめの幼虫でも角が立派にのびてきますので、比較的に人工蛹室向きかもしれません。
(小さな幼虫は、比較的に小さめの蛹室つくりますので丸みが強くなる傾向がある)
通常の蛹化は、真上を見たままじっーとしていますが、このように動いてしまうと角に影響がでてきます。
身体には影響ありませんが。よって蛹化近付いた際には極力動かさないようにしてやって下さい。

 


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