★ カブの世界へようこそ! 

★ カブ飼育をはじめてみようか?とご検討中の方々へ・・・ ★
ちょっと長いですが、購入前に一度読んで見てみて下さい!

カブは決して安い買い物ではありません。逆に贅沢な趣味と言えるでしょう。私のBBSでは、どなたかが『大人の道楽だ!』とおっしゃってました。確かに私もごもっともだと思います。子供達のカブファンも増えてきました。喜ばしいことです。しかし、では実際のカブ飼育は子供達の飼育レベルであると言えるのでしょうか・・・?
例えば、1ペア数万円という高額については近い将来に解決してくるでしょう。しかし、1年中飼育温度の管理をしてやらなければならないことや、マットなど維持費の問題は残ります。これらのことは、一家の主人である私でさえなかなか家族の理解を得るのは難しいことでした。飼育自体は簡単ではあります。しかし、衝動買いではなく、慎重に 検討し、特に家族の同意を得た上でチャレンジしてみても、遅くはないのではないでしょうか?

多くの方々にカブたちの魅力を知って頂き、ぜひチャレンジしてもらいたく思っています。
では、そんな道楽のカブですが、迷った結果やはりどうしても、夢をかなえたい!という方も多いでしょう。そんな方はぜひ読んでみて下さい。
経験者にとっては、当たり前のことかも知れませんが、初心者やご検討中の方には、 そう〜なんだ!って事あるかもしれません。

ワイルド成虫購入の注意点!

まず、もっとも勇気が必要なワイルド成虫ペアの購入です。クワガタはたいへん生命力の強い昆虫です。もちろんカブよりずっと長寿ですし、それに比べてカブは図体大きいわりには案外もろいものです。ワイルドの成虫の寿命を知る手立てはありません。しかし、しっかりと見ておかなければならないポイントもあります。

まずは、成虫の寿命の兆しとして、6本の符節(カブの足)を見て下さい。全てそろっているでしょうか?カブ達は寿命が近付いてくると足にきます。ヘラクレスのように長寿なものは、☆になるまでに6本の符節全てを失ってしまいます。少なくとも1〜2本は最後までに抜け落ちます。その前の段階で符節に麻痺や痙攣が見られるようになってきます。この症状がでてくると寿命が近付いてきた徴候であり、交尾が可能かどうか?微妙なところにあると思って下さい。(但し、通常ワイルドは交尾済みだと思われますが)
又、扱いが難しいのが、B品やA'品です。必ずどこがB品扱いなのか確認とりましょう。角折れや角曲がりは問題ありませんので、予算少ない時には良いのではないでしょうか?ブリードには全く支障ありません。問題は符節です。実際輸送中に符節がとれてしまったのか?麻痺なのか?判断難しいところです。ある程度覚悟を決めて購入しましょう。但し、♀の後ろ足は必ずなくてはなりません。これだけは注意して下さい。 たまに、近所のペットショップなどで符節が2〜3本ないアトラスなどが堂々と販売されているの見ていると寂しくなります。
加えて、上翅のしわや、傷などもできれば避けた方がいいですね。短命になる傾向あるようです。

皆さんからの質問で多いのは、ワイルド♀の良い個体の見分け方は?です。確かに見抜ければたいへんありがたいのですが、なかなか難しいことです。ちなみに、私は購入する際、可能ならば体重測定させてもらってました。(持参するのもなんですから、ショップに必ず置いてありますので貸してもらえますよ)最近では持った感触でなんとなく決めてますが、慣れないうちは、体重は 1つの目安となります。もちろん重い個体がベストです。ちなみに、写真のヘラ♀ですが、20gですね。ヘラクレスでしたら大体20g以上くらいを選んでいます。これはあくまでも私の判断材料ですので参考までに・・・。

又、成虫飼育は単独飼育が基本です。例えば♂同士は必ず殺しあいになります。我が家で、息子が遊んでいてコーカサスとネプをいっしょにしてしまい、気づいた時には、もおー組み合った後で・・・こうなると2頭を離すことは指南の技です。この時も結局、どうにもとれず、ネプの頭角が裂かれてしまうのを目の前にさせられる羽目に・・・。とりあえずこのような自体になった場合は、何もせずに、どちらかが参ったするのを待つしかないようです。
1つのケースでとりあえず飼育して、あとで揃えればいいや・・・は絶対に無理です。特に♀なら危険がないので大丈夫だろう?もダメです。近縁種ではどちらだか、わからなくなってしまいます。特にヘラクレスは・・・。又、大人しいとされている種でもやはりカブです。♂同士はそれなりにやり合います。

加えて、我が家もそうですが、 お子さんとカブとの関係ですが、実際にはカブの力はすごいものがあります。例えば、外産カブを大人の腕や手にとまらせると、ちょっとやそっとでは離れません。おそらくかなり痛い思いを・・・。よって小学生の高学年くらいでないと、かなり怖がると思います。必ず親がいっしょについて触れあうようにして下さい。お子さんが欲しいよと訴えたしても、子供だけで飼育ができるかは疑問です。よ〜く相談して下さい。

 

幼虫購入のポイント

次に幼虫購入についてです。成虫購入に対して幼虫は、リスクという意味では全くありません。安心して購入できます。
では、ここのページの意味ですが、購入前に必ず聞けるようにしてもらいたいのです。

ショップにて、体重測定をお願いしてみましょう。おそらく優良店でしたら、当然のように対応してくれますし、入荷からの体重データ等もシールなどで明記してあると思います。よって、遠慮なく質問するべきです。例えば、同じ親虫からの兄弟でも、個体差はけっこうあります。同じ時期に入荷していても、かたや3令でかたや2令のまま・・・なんてのも良くある事です。少なくともプリンケースや瓶より出して幼虫自身を見せてもらいましょう。外から見える大きさと、実物は案外差があるものですよ。

多くの方が、ショップにて『その幼虫が何令で、今の体重がどのくらいか?』に注意されると思います。ところが、特にヘラクレスのように産卵期の長い種は、孵化の段階で数カ月の成長差が生じていることは当たり前のことなんだと理解しておいて下さい。ご存じの通り、外産カブにとって、羽化ずれは大きなポイントです。ところが、羽化ずれの前に、孵化ずれが生じているのです。よって、現在の体重ももちろん大切ですが、成長段階も大きなポイントと言えます。成長記録や体色など、数がいれば比較もできますがショップの店頭ではそうも言ってられないのは現実です。だから、極力自分の眼で確認し、納得してから購入して下さい。これこそ自己責任です。もちろん、当たる事もあれば外れる事もあるでしょう。でも最善をつくしましょう!
良く聞くのが、「良くわからないので、♂っぽいので大きいのと♀っぽいので小さいのにわけて購入しました」との事ですが、私ならわざわざ成長に差をつけず、可能な限り成長段階の同じようなものをピックアップして購入します。 前記の場合、確かに運良く早熟の♂と、遅い♀に当たれば最高の結果です。では、その逆になった場合は、もうー最悪です。ペアどころではなくなります。よって、成長近ければ、どちらに転んでも痛手が少ないのでは・・・が私の考えです。又、優良店の成長記録や幼虫自体を見ているとなんとなく成長状況で購入したい個体が見えてくるもんです。もちろん、♂♀識別可能な段階にきていれば全く別ですよ。参考にしてみて下さい。おそらく、幼虫購入では初〜2令のものの購入が1番多いと思います。ところが、この期間は成長バラバラです。身体の大きさなんかへたすると2〜3倍くらい違いますよ。やはり確認したいものですね。

又、おおよその孵化日も確認とりたいものです。通常孵化日が○月ですよ、と言われた場合、孵化始まった時期の意味が多く、それから2〜3ヶ月孵化が続いていると考えて良いと思います。 そこからサイクルが大体予想つきますので、飼育の計画をたてましょう。
続いて、親虫の写真があれば最高です。まあ〜最近は少なくなりましたが、以前友人がたいへん高価な時代にネプの幼虫購入したところ、あれよと蛹化、そして羽化・・・おかしいなと思ったら案の定コーカサスの♀・・・。こんなことありました。 親虫のサイズなど大きくても小さくても関係ありません。気にしなくていいと思います。ただ、間違いないかどうか?は知っておきたいですね。
飼育において、もう1つ、幼虫は必ず種を混ぜての飼育は御法度です。単種飼育にしましょう。幼虫の識別もなかなか難しいものがあります。

あると便利なもの!

電撃殺虫器
小バエ対策に最高!確かに効きます。抜群です。ホームセンターなどで¥1〜2,000 くらい。

ハエ採りフェロモン
これも効きます。1個で2ヶ月間効果ありますので、手軽さから言えば最高です。ホント良く捕れる。

テプラ−
幼虫管理にはたいへん便利。 1度種がわからなくなるとそれはたいへん。必ずテープ貼って管理しないと・・・。

クッキングスケール
幼虫の体重測定には必需。最低測定値と最小目盛りを確認必要。必ず、1g単位のものを・・・。

幼虫の♂♀の識別について

もちろん100%ではありませんが、ある程度幼虫の♂♀の識別 ができるようになってきました。
頭幅のサイズで見るという方もいますが、確かに大きい方が♂の可能性が高いのは事実です。しかし、この差はmmの世界です。この程度の差ではあくまでも参照程度が安心です。実際には幼虫のお腹側の窪みで識別 するのが一般的でしょう。とは言えこの窪みもたいへん小さなものです。虫眼鏡が必要ですね。ちなみに窪みありが♂、なしが♀です。見やすい固体もあれば見にくい固体もいます。前回見た時は♀っぽかったのに・・・その逆なども結構あります。
最終的には、体重と両方で見ていくのが1番のようですね。
又、ショップでの幼虫ペア売りも多くなってきましたが、必ず保証などの話も勇気をもって確認しておいた方が良いです。まだまだ絶対ではない訳ですから・・・。


もう1つ、とにかく『ペア売りだ!』『安売りだ!』といろいろな誘惑があります。もちろんニーズにあった場合は嬉しいことですよね。現在所持しているものを追加する時などは大歓迎です。しかし落とし穴もあることを知っておいて下さい。、私が思うに、1番優先してほしいのは成長スピードです。まずはペアつくってブリードすることが目標という方は衝動買いはなるべく避けて、しっかりと見定めてから購入して下さい。『ペアなら安心!』『安いから大丈夫!』と思うかもしれませんが、結果 的に羽化時期がそろってペアがつくれなければ全く意味がなく、安い買い物したつもりが高くついたりと・・・予想外の結末に・・・ってこと多々あります。
カブは長い付き合いになります。一時の喜びよりも、長いブリードの先を見て下さい!

 

 


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